つぶつぶの正体 ケッパー

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この小さなつぶつぶの正体を知っていますか?
これは地中海を起源とするケッパーです。
ケッパーは、旧約聖書にも登場する地中海地方では有名な植物なのです。
その名前は古代ギリシャのKàpparisカッパリスからきていると言われています。

実際、古代ギリシャの医者ヒポクラテスや哲学者アリストテレス、テオフラストスもそれぞれの著書の中でケッパーについて触れています。
生息地はイタリアを始め、フランス、スペイン、ギリシャ、北アフリカ地方、そしてキプロス島などで、太陽光を好み、岩場などでもよく育ちます。根が土壌の深くまで入り込むため風や乾燥にはとても強く、お水を引かなくても栽培ができる珍しい植物です。

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ケッパーはそのまま食べても苦く、風味がほとんどありません。
塩漬けか酢漬けにすることで乳酸発酵し独特の少し辛く、酸っぱい風味になるのです。
また、あのつぶつぶは果実のように実ったものではなく、花が開く前の状態つまり「つぼみ」の部分なのです。

南イタリアでは、ケッパーの根を煎じて抗菌薬として使い、北アフリカでは、この地域に古くから住むベルベル人たちにより、ケッパーとハチミツを混ぜて皮膚の乾燥や老化防止用の美容クリームとして使われているそうです。他にも利尿作用や抗関節炎などの作用もあります。

http://www.elicriso.it より翻訳、引用

イタリア国内ではエオリア諸島(サリーナ島)、パンテレリア島で95%が作られ以下の通りIGP(保護指定地域表示)にも指定されています。

Cappero di Pantelleria カッペロ・ディ・パンテレリア