TRUE ITALIAN BEER WEEK
クイズの答え
1) イタリアの成人一人当たりの年間ビール消費量は?
正解:A. およそ37リットル
新型コロナウイルスによる一時的なビール消費の停止を除いて、2015年以降絶えず増加しているイタリア人一人当たりのビール消費量は2021年には36.ℓに達しました(2020年と比べ+ 18.4%)。ヨーロッパの一人当たりのビール消費量ランキングはチェコ共和国(188.6ℓ)、オーストリア(107.8ℓ)、ルーマニア(100.3ℓ)。ビール大国で有名なドイツは、現在4位(99ℓ)です。
参考文献:Science Focus / Kirin Beer University Report
2) イタリア半島の先住民族のなかで、ビールの作り方を古代ローマ人に伝えたのは誰?
正解:C. エトルリア人
古代種サラゴッラ小麦を発酵させ、当時から地元で消費されていたヘーゼルナッツ、ザクロ、蜂蜜、樹脂、レーズンなどの成分で味付けされたビールは、エトルリア王統治下アルカイック期にローマに広まりました(紀元前7世紀-紀元前6世紀)。
参考文献:Jane Whitehead, “The Brewing of Etruscan Beer”, Penn Museum
3) 皆が知ってるビールという飲み物は、いつ頃ヨーロッパで広まった?
正解:B. 中世時代
果物やスパイスに含まれるでんぷんを発酵させていた古代ビールとは異なり、中世にはホップがほぼ独占的に使用されるようになり、ヨーロッパの人々の好みに変化が見られました。ホップの使用の最初の記録は、古代末期(8世紀頃※諸説あり)にまでさかのぼり、西暦1000年を過ぎるころにはすでに慣習になっていました。
参考文献: “Beer” in Encyclopedia Britannica in Encyclopedia Britannica
4) 昔ビールの醸造はどこで行われていた?
正解:A. 修道院
中世の修道士や修道女の職務の中に巡礼者や病人を癒すこともあり、強壮剤として「自家製」ビールを造り始めました。生産を始めて間もなくその製品の経済的可能性を感じた修道院は、発酵技術に磨きをかけて一般に向けても販売を始めたのです。しかし当時は一部の選ばれた人たちしか口にできなかったそうです。
参考文献: “A Brief History of the Trappists”, American Homebrewers Association
5) イタリアで一番人気があるビールの種類は?
正解:A. クラフトビール
イタリアが持つ食やワイン文化の豊かさを考えると国民の味に対するこだわりはヨーロッパでもトップクラスと言えるでしょう。また、製品に加えてアルコール消費の社会的側面の重要性を忘れてはなりません。地元の農場で生産されたクラフトビールがスーパーの棚に陳列される前に地元のパブや醸造所で楽しまれることもあり、それがクラフトビールに対する親近感を生んでいると言えるでしょう。
参考文献: “Birra, consumi in crescita del 18,4%”, Il Sole 24 Ore, 2021年8月7日